不動産屋が考えるハウスメーカー施工の心配



建築費用が高くなりやすいハウスメーカー施工。

 

建売ではなく、自分で納得のいくオリジナルの家を希望する方が

ハウスメーカーで注文住宅を建てる傾向があります。

 

家は30年40年使う一生に1回、2回の大きな買い物です。

だから妥協しないで、納得のいく家を欲しがるのは当然のこと。

 

それを踏まえたうえで、不動産屋である私が気にしていることがあります。

 

それはハウスメーカー施工の家は総費用が非常に高くなるがゆえに

中古戸建として販売する際には、相場の中古戸建よりも売値が高くなってしまうことです。

 

つまり

築30年.40年経って“土地値”として販売するときには問題ないけど

築10年.20年の中古戸建として販売すると近隣の“新築戸建て”と同額またはそれ以上の金額になってしまいます。

 

 

買主様がハウスメーカー施工ということを評価できるような建物なら良いですが

中にはハウスメーカー施工でも「大したことないな・・・」と感じる建物も結構あるんです!

 

そうなると、ただ割高な中古戸建になってしまいます。

結果的に売れなくて、売主様は困る。

最悪、任意売却、競売となる。そして自己破産・・・

 

ハウスメーカー施工を検討のお客様にお願いです。

 

「ハウスメーカーの家は満足度も高いと思います。

でも返済できないで中古戸建として販売されるケースも多々あります。ローンの残債が家の売れる金額よりも下回っていればOK。

でもそうでないと本当に大変です。ハウスメーカーの営業マンは良いものを薦めます。もちろんそれらは高いオプションです。

一生に1度2度の買い物だから妥協はしたくない気持ちは分かる。

でも家が原因で人生を狂わせてしまう方もいます。返済は“余裕”を持って考えましょう。

今住んでいる賃貸の家賃と同じくらいなら合格点だと思います。

人生で1度2度の買い物ということは、2回目の家を買っても良いという事です。

無理のない返済を考えるだけで、お金に困らなくなる人生を送れるかもしれません」